れいわ元年だったりするわけで。 らすとてぃーん。サブカル評論。

書評、映評 エトセトラ 見境なく。 @TsukiUtena

アニメ映画 『プロメア』 感想というか評価というかネタバレというか。

プロメアを見た。f:id:utena_tsuki:20190703191346j:image

 

本当はwe are littie zombies を見に行く予定だったけれど都内はどこもやってなくてプロメアに変更しました。

書評と銘打っておきながら最初が映画とか…

まぁ、それは置いといて。

自分の今石監督作品の視聴率は低め。

グレンラガンキルラキルは半分も見てない(見よう見ようと思ってずるずるパターン)

パンストだけは爆笑しながら見ていた。

ストッキング派です。

 

 

今石監督の演出は個人的には物凄く好き。

一言で言うと派手。それを極めた感じ。爽快感とか開放感とかに溢れる演出。

アニメーションならではの方法で非現実感を醸し出している。最近話題になるリアルな作画とは逆位置にいる先端。京アニ系統とは対極にある極地。

どっちも好きだけどアニメの『らしさ』をフル活用と言う意味では今石さんの方が好み。

男の子だからね。

 

では、プロメアはどうだったかと言うと、やっぱり面白かったです。僕、エリスみたいな女の子が大好きなんです。眼鏡っこいいよね。クール系だけど素直すぎて騙される子。あとはルチア。あのテンションのマッドサイエンティストに悪い奴はいない(矛盾)

ルチアはいいですね。いい味出してる。ではでは。

 

初っ端、炎々ノ消防隊やん!って思ったけれどそれ以降はいい感じに進んでくれてよかったです。

ちなみに僕は大久保作品なら圧倒的にソウルイーターが好きです。マカがかっこよすぎてあんな女の子憧れます。閑話休題

 

例によって例のごとく主人公がいつも通りポジティブofポジティブなんで、ノンストレスで見れますよね。ガロは太陽みたいなやつで、それに対応するようにリオがいる。二人は正反対だけど力を合わせて勧善懲悪!ジャンプの典型。努力(?)、友情、勝利!、みたい。日本人が比較的好きなやつ。日本人に限らず世界中みんな好きだよね。

まぁそれでも正道で勝負してあそこまで楽しませてもらえるのは本当に流石って感じ。

 

上映後の周りの反応聞いてると、意味わかんねぇ、とか、なんか気づいたら終わってた、とか言う感想もチラホラ聞こえてきましたが、まぁ声優が今回は俳優で活躍されてる方が多かったからそういう層が一定数いたのかなって感じで。

 

プロメアで多分一番画面上で多いのは炎のシーン。でもこれは先ほどあげた京アニとかのリアルなものではなくて固体を詰め合わせてできた特徴的な感じ。色も燃え盛るような色じゃなくて紫がかった薄い感じ。多分蛇とか龍とかがモチーフとして形作られていたけど、龍脈とかのイメージから来てるのかなと思ったり。

 

ロボットのデザインや技の名前。これも今石監督にありがちなダサかっこいい感じ。いいですよね!!

その、まんまやん!とか、ありがちやん!みたいな突っ込みをしたくなるようなネーミングセンスは面白くて作品の見所の一つかなと。特に終盤、堺雅人演じるクレイと戦うシーン!やばいですね!

 

(^ν^)< 農地開墾ビーム!!!!

 

すんごい好き!

 

あと思ったのはバーニッシュの扱い。これは多分リアルでもよくある構図を持ってきただけでそこに大きな意味合いとか訴えとかはそこまでもってなかったんだろうと思うけど、あえて邪推するなら、○○というだけで悪者、というのはよくあることで、それってやっぱり気分のいいものではないしあんまり良くないよねっていうメッセージを感じる!!

(薄っぺらいな)

まぁでも、SNSの流行とともに偏見と悪意は伝染しやすくなってますからね。何気なく書いた文章も意味を改悪されて拡散されることもあります。

外国人はー、男はー、女はー、これだからみたいな構文ありますよね??

あれは聞いてて醜いですね。

まぁ最近は多すぎて逆に少しのことでも攻撃されてる気になってしまうんですが…

明日は我が身。くわばらくわばら。

なんかまた脱線してる気が…

 

 

では次にマイナス点はについて!

個人的に2つ!

1つはやっぱり最近のアニメ映画には共通して言えるんですけど尺がね…

多分今石監督はアニメと同じような手順で上げ下げをしていってうまく終わりには持っていったんだと思うんですけど、尺の短い中でやると序盤と終盤が強すぎて起承転結の承転の部分がすごく弱く感じる。まぁそれでもこのクオリティーですからね。流石という感じです。

2つ目はこっちは個人の感覚、好みによるかと思うけれど言わせて頂くなら、色味の薄さが目立った。

ラストバトルのところでモノクロ気味になって闘うところはすんごい燃えたけれど。元々、ガロの色彩が少し鈍目に設定されてるからちょっと弱い感じがした。

ダブル主人公でガロとリオを両立させるためにガロの色味を薄くしてバランスをとったんだと思うけれどそれにしても他にやりようはあったのではないかと…

 

まぁ総括すると…面白い!

けど今石監督の作品初です!って人はついていけないかも。まぁ逆にバリバリ今石ファンも少し物足りない感じはあると思う。やっぱ尺がなぁ…

 

ここまで読んでくださってありがとうございました。ではまたの機会に。

 

 

ps.最後のシーンはコルコバートの丘みたいになってましたね。リオ(ブラジル)とリオを掛けたのかな?

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2019.7.3 

最初だからかっ飛ばしてるね。